【べっぷ 地獄めぐり】コバルトブルーの熱泉が湧く「国指定名勝 海地獄」編
■噴火によって誕生した神秘的な泉
別府観光の定番といえば、べっぷ地獄めぐりです。
「地獄」とは、湯の町別府で見ることができる、地底から熱湯や、噴気などが激しく噴き出している、奇怪な景色のこと。市内には8つの地獄(海地獄、白池地獄、鬼山地獄、鬼石坊主地獄、血の池地獄、龍巻地獄、かまど地獄、山地獄)があり、大地のエネルギーを間近で見て感じることができるようになっています。
今回はその中で最大級の広さを誇る「海地獄」をご紹介します。
そもそも地獄の誕生は、今から約1200年前に起きた鶴見岳の噴火がきっかけ。鉄輪・亀川地区はその噴火によっていくつもの熱泉ができました。
そのうちの一つが「海地獄」です。
2009年に温泉としては全国で初となる「国指定名勝」に血の池・龍巻・白池地獄と共に指定されています。
■海のように涼しげな湯なのに・・・
入場口にある藁葺き屋根の長屋門を抜け、睡蓮や大鬼蓮が咲き誇る池の風景を楽しみながら進むと、目の前に白くもくもくとした湯煙が!
その湯煙から覗くのは、美しいコバルトブルーの水面です。
そう、「海地獄」は、その爽やかな青の泉がまるで海のように見えることから名がついた地獄。
しかし涼しげな見た目とは裏腹に、泉温はなんと約98度!
沸騰寸前の超高温で、泉脈までの深さは200メートル以上あると言われています。
しかしなぜ、水面が青く見えるのでしょうか。
それには源泉の含有物が関係しています。
「海地獄」の泉質は酸性で、温泉成分に硫酸鉄という成分を多く溶解しているために青く見えるのだとか。
天気が良い日はより青く見えるそうですよ♪
さらに、地獄をよくみてみると、竹が伸びていて、その先には籠・・・?
これは地獄で茹でている温泉卵!
地獄めぐりの施設の中では唯一、地獄茹での温泉卵を食べることができるそうなので、ぜひ試してみてください。
■地獄の中は見所満載!
海地獄はこのブルーの熱泉がメインではありますが、庭園に囲まれた「海地獄」には様々な施設があります。
ゆっくり散策して回るのにおすすめです。
まずご紹介するのは、「白龍稲荷大神」。
地獄の隣に並ぶ赤い鳥居をくぐりながら、山手の方に登っていくと現れます。
家内安全、商売繁盛、交通安全などのご利益があるそうです。
続いては「温室」。
ここでは水蓮や大鬼蓮といった熱帯性の植物をはじめ、県内でも珍しい植物が育成され、鑑賞できるようになっています。
もちろん、この温室、地獄の温泉熱を利用して温められています。
その温室のそばにあるのが「赤池地獄」。
「海地獄」と比べると規模は小さいですが、こちらももくもくと湯煙が立ち上っており圧巻です!
さらに地獄の源泉を100%掛け流しにした無料の「足湯」も!
掛け流しとはいえ、そのままでは大火傷をしてしまいますので、ゆっくりお湯を冷ましながら、適温にしています。
地獄そのものを楽しめると観光客に人気です。タオルも自販機で購入できるので、手ぶらでもご心配なく。
「足湯」の近くには、「バラ園」も。約11種類のバラが咲き誇り、美しい風景を見ることができるようになっています。地獄に咲く綺麗なバラを見に立ち寄ってみてくださいね。
そのほかにも、大分の銘菓やお土産ものや、地獄で茹でられた温泉卵を販売するショップに、名物の釜揚げうどんや、地獄蒸し焼きプリンなどがいただけるカフェ、地獄の謎や歴史を学ぶことができるギャラリーなどがあり、一箇所だけでも十分に満足できる施設となっています。
また園内は木々や花に囲まれた庭園内にあるため、四季によって異なる風景が楽しめるのも特徴の一つ。
春にはソメイヨシノを中心に、”緋寒桜”や”ウコン桜”といった珍しい桜も観賞できる桜並木や、ツツジ、夏には「海地獄」の風物詩となっている睡蓮と大鬼蓮、秋には紅葉、冬は寒暖差によって一層激しく立ち上る湯煙と雪景色の地獄など四季によって美しい景色を見ることができます。
さらに、夏頃には海地獄の噴気に映像投影をし、音と光の空間を演出する「夜の海地獄」を不定期で開催。
昼間とは全く異なる幻想的な空間を楽しめるイベントもあるので、こちらもぜひホームページなどをチェックして訪れてみてくださいね。
さて、「海地獄」の近くには鬼石坊主地獄、かまど地獄、鬼山地獄、白池地獄、山地獄があり、これらの施設は歩いて回ることができます。
共通券もあるので(山地獄は別料金)、湯の町にある多彩な地獄をお楽しみください♪
■海地獄
所:別府市大字鉄輪559番地の1
TEL : 0977-66-0121
営:8:00~17:00
休:なし
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