厳かな雰囲気に心癒される、別府を代表する神社「八幡朝見神社」
別府の人々にとっては、大変なじみ深い神社であり、観光客も多く訪れる別府の守護神でもある「八幡朝見神社」は建久7年(1196年)、豊前と豊後の守護職である大友能直公により建てられた神社です。
別府温泉の守護神と呼ばれる名所
「朝見神社」の名称で親しまれているこの神社は、慶長3年(1598年)に別府湾で起こった震災により、本殿などが壊滅的な被害を受けたそうですが、後の寛文10年(1670年)に社殿が、元禄9年(1696年)に神殿と楽堂、文化11年(1814年)には拝殿と回廊が、次々と再建されたのだそうです。
さらに大正11年(1922年)にはさらなる大改築が行われ、明治時代には浜脇の総社となり、昭和12年には県社へ。昭和36年には旧官国地弊社と同格とされる別格神社に。今では別府を代表する神社となっています。
本殿へと進む手前にある「萬太郎清水」は、朝見神社の御神水。かの田能村竹田も、ここの銘水の素晴らしさをたたえたという、清らかに湧き続ける水は、朝見神社の顔のひとつでもあります。
朱色が鮮やかな本殿は、荘厳なる雰囲気を放ち、別府の守護神と呼ばれるにふさわしい凛とした佇まい。手をあわせれば、心身ともに自然と清らかな気持ちになります。
境内からは湯のまち・別府の情緒あふれる町並みや別府湾を一望できるほか、本殿の横には、ご神木の「大くすの木」があります。樹齢一千年を越えているとも言われ、自然の力強い生命力を感じる大樹。訪れた人々の心を癒やし、安らぎを与えてくれ、不思議なパワーをもらえそうです。なお、このくすの木は、県の天然記念物にも指定されているそうです。
通ればカップルは縁結び、夫婦はより円満に!?
本殿正面の石畳を少し下ると、寄り添うようにそびえる大きな2本の杉の木が。この杉は「夫婦杉」と呼ばれており、この杉の下を二人で通り抜けると結ばれる、と言い伝えられカップルやご夫婦などから多く親しまれています。また楼門お代わりをしていることから「門杉」といも言われているそうです。
さらにその先を鳥居のほうへすすんでいくと敷石の中に「盃(さかずき)石」や「ひょうたん石」といわれる絵柄の石が。なかなか見つけづらいかもしれませんが、初詣の時にこれを見つけて踏むと縁起がよいとされ、参拝者のなかにはこの絵柄を探しに訪れる人もいるそうです。
境内の一角にあるカフェ「茶房 萬太郎」でひと休み
敷地内の一角には、ちょっと一服できる茶房「萬太郎」が。蔵を利用して造られたというこちらでは、コーヒーや軽食などがいただけます。境内散策の途中に、歴史深き神社の静けさを感じながら、ゆっくりとコーヒーをいただくのもオススメです。
■八幡朝見神社
別府市朝見2-15-19
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