温泉熱の天然サウナでととのう! 「鉄輪むし湯」
鎌倉時代に生まれた湯治場
昨今一大ブームとなっているサウナ。大分県内にも人気のサウナスポットがいくつもありますが、今回はサウナとは一味違うものの、ぜひサウナーに体験していただきたいスポット「鉄輪むし湯」をご紹介します。
「鉄輪むし湯」は、鉄輪温泉のいでゆ坂から少し脇に入った場所にあります。
実はこの「むし湯」は、歴史ある場所。
鎌倉時代である1276年に、時宗の開祖として知られる一遍上人(いっぺんしょうにん)が全国を布教して歩いている途中、鉄輪に立ち寄った際に開いたとされる湯治場です。
当時、鉄輪温泉の一体は地面から吹き出す噴気や、熱湯による地獄に苦しめられていました。そこで一遍上人はこの地獄を利用して、「むし湯」を創ったのだそうです。その後ここは、病気やケガで困っている人たちを癒すパワースポットとなっていました。
今ある「鉄輪むし湯」は新しく立てられたものですが、一遍上人が創ったという旧鉄輪むし湯跡は「鉄輪むし湯」前にある、「むし湯広場」にあります。
ここに昔の石室を復元したモニュメントが設置されていますので、ぜひ覗いてみてください。
昔はこんな小さな男女共同のお風呂だったそうですよ!
薬草の上に寝そべりデトックス!
さて、そんな歴史あるむし湯ですが、入る前には準備が必要です。
まずは内湯で汗を流し、清潔になった状態で、着替えをおこないます。むし湯には着衣で入りますので、着替えを忘れず持っていきましょう。もし着替えがない場合は浴衣のレンタルが可能となっています。
むし湯は、石室の中にあり、1m四方の小さな木戸を開けて入ると、約8畳ほどの空間が広がっています。
この中にびっしりと敷き詰められているのが、石菖(せきしょう)という薬草。渓流や水湿地などに群生する薬草で、その上に横たわって入るという他にはないユニークな入浴方法となっています。
室内の温度は75℃と高温。ここに約10分間入って、デトックスをしていくのですが、「鉄輪むし湯」は温泉の蒸気を使用しているため、あまり息苦しさがないのも魅力。
豊かな香りが特徴の石菖の上に寝転ぶと、うとうとしてしまうほど、リラックスすることができますよ。
数分入るだけでも滝のように流れる汗を体感できます。
汗をかいたあとは、また内湯に浸かってさっぱりしてくださいね。きっと内湯を出て、外の空気を浴びた時にはととのっているはずです!
無料で入れる足蒸しも!
「鉄輪むし湯」の目の前や、「地獄蒸し工房鉄輪」には、無料で入れる「足蒸し」があります。服をきたまま利用することができますし、足蒸しは濡れることもないので、ふらりと立ち寄って入ることができるのも嬉しいですね。
足だけ数分浸かるだけでも体全体がポカポカしてきますよ。
「地獄蒸し工房鉄輪」側にある「ポケットパーク」にも「足蒸し」があり、無料で入ることができます。また「ポケットパーク」には足湯も無料で入浴可能。
鉄輪を散策しながら、足蒸し・足湯に浸かってリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
■鉄輪むし湯
住所:大分県別府市鉄輪上1組
https://www.city.beppu.oita.jp/sisetu/shieionsen/detail11.html
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