岡城跡をもっと楽しむための資料館「竹田市歴史文化館・由学館」

■城下町にオープンした岡城のガイダンスセンター
竹田市の城下町に2020年オープンした「竹田市歴史文化館 由学館」。ここは、竹田市ゆかりの豊後南画・田野村竹田の作品展示をはじめ、竹田市の歴史と文化を体験できるスポットとなっています。
館内には「岡城ガイダンスセンター」と、「特別展示室ちくでん館」、「市民ギャラリー」の3つのエリアに分かれており、メインの「岡城ガイダンスセンター」では、岡城跡の800分の1スケールのジオラマや、竹田市が中心となって作成した漫画「豊後岡城物語」をベースにした映像作品を見ることができるほか、国重要文化財に指定されている岡藩に伝わる謎のキリシタン遺物「サンチャゴの鐘」の展示がされています。
これらの展示は見て触って、聞いてと、五感で楽しめるのも特徴。
例えば岡城跡のジオラマは細部まで再現されており、タブレットを操作すると、古地図や3Dで立体的に再現された岡城の姿を見ることができる仕組みとなっています。
「サンチャゴの鐘」は、展示室に入るとゴーンと鐘の音が鳴り、その美しく荘厳な響きを体感することが可能。
また「岡城ガイダンスセンター」の奥の壁には岡城の石垣や大名行列の豆知識などがわかりやすく描かれたブースがあり、引き出しを引くと、絵巻とその絵に関する解説が現れるという面白い仕掛けとなっています。
さらにさらに、ちょっと変わった体験も!
こちらは「人馬鞍(ひとうまのくら)」と言い、現代で言う背負子のようなもので、背中に人を乗せて運ぶためのもの。岡藩の三代目藩主・中川久清は隠居の際に自らを「入山」と称するほど、大船山を愛していたと言われており、その思いの強さは様々な文献や久清が残した句からも感じとることができます。
そんな愛する大船山に久清はよく登っていたそうですが、彼は足が不自由だったという説があり、登山や狩りをする際にはこの「人馬鞍」に担がれて登っていたと考えられています。
ぜひ親子で担ぐ体験をしてみてはいかがでしょうか?
また、館内の「特別展示室ちくでん館」は豊後南画などの美術作品が展示され、白く明るい空間が広がる「市民ギャラリー」のエリアでは定期的に企画展が行われています。
■建築家・隈研吾氏設計のオシャレなデザイン
元々1981年に開館した竹田市の歴史資料館は2016年の熊本地震で被災し、取り壊されていました。
しかし竹田市の歴史と文化を伝える場を作ろうと、資料館が装い新たに2020年10月にオープン。その資料館の設計を担当したのは、なんと新国立競技場の建築でも知られる、あの隈研吾氏です。
入り口の通路や天井などに竹田らしい竹をあしらったモダンなデザインとなっています。
建築だけでも十分見応えがありますよ。
また施設横の坂の上には田野村竹田の邸宅である「旧竹田荘」があり、そこまで上がることができるエレベーターも設置されています。城下町を一望することができる爽快感抜群のスポットなので、こちらは有料エリアになりますが、ぜひ立ち寄ってみてください。
ガイダンスセンターと市民ギャラリーは無料で見学することができます。岡城の登城前に立ち寄って知識を身につけておくと、より一層、岡城の魅力に気づけますよ♪
■竹田市歴史文化館 由学館
所:竹田市大字竹田2083番地
T E L:0974-63-2200
営:9:00〜17:00
休:木曜
料:無料、ちくでん館と旧竹田荘は500円(小中学生300円)
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