春と秋に訪れる、旅する蝶「アサギマダラ」
■旅する蝶の休息地が姫島村に
最長2000キロ、日本列島を縦断し、海を渡り、遠くは台湾や香港まで。日本で唯一”渡り”をする蝶として知られる「アサギマダラ」。そのアサギマダラが渡りをする際の羽休めをする場所として知られるのが、大分県の北東部に位置する離島・姫島村にあるのです。
大分空港から車で40分ほど走った場所にある「伊美港」から、フェリーに乗り継ぎ20分。たどり着いた姫島村は総面積7㎢、人口約2000人が暮らす小さな島です。
アサギマダラは春から初夏にかけて日本列島を南から涼しい地域へと北上し、秋になると世代交代したアサギマダラが、北から南の暖かい地域へと南下します。
その途中、日本でも有数の大規模な中継地として蝶が休息を楽しむ場所が姫島村なのですが、春と秋とで、アサギマダラの大群を観測できるスポットが異なります。
5月から6月にかけては海岸に咲く白い可憐な花スナビキソウの蜜を求めて島の北西部に位置する「みつけ海岸」に集まり、涼しい北の地へ向かって飛び立ちます。そして10月ごろ北の地からやってきたアサギマダラは、秋の七草の一つ、フジバカマの蜜を求めて島東部の金地区へ集まります。
滞在期間は3泊4日ほどと言われ、花の蜜で栄養を蓄えたアサギマダラは、束の間の休息を過ごし、また途方もない旅に出ていくのです。
アサギマダラは初飛来から1ヶ月間ほど見ることができ、ピーク時には数百匹が蜜を求めて舞う姿を見ることができます。
■優雅に舞う、浅葱色の蝶
アサギマダラは羽を広げると10センチ前後になる割と大きな蝶です。「浅葱斑」という漢字表記の通り、浅葱色(あさぎいろ)のまだら模様の羽を持っています。浅葱色とは、薄い藍色のこと。
黒の線に透けるような淡い藍色の羽が空の青と溶け合いながら飛ぶ姿はとても美しく優雅なんですよ。
姫島村では「アサギマダラを守る会」が発足され、アサギマダラの生態等を調査研究し、観光振興等の地域活性化を図る活動が行われています。
■島を巡るならレンタサイクルorエコカーで!
アサギマダラのスポットまでは徒歩で向かうことも可能ですが、せっかく島に訪れたならば島を一周ぐるりと巡ってみてはいかがでしょう。
島を巡るならば、フェリー乗り場を降りてすぐの場所でレンタルできる、レンタサイクル、もしくは二人乗りのエコカーがオススメです。
姫島村は「姫島村エコツーリズム推進協議会」が立ち上がり、CO₂排出量ゼロで環境にやさしい超小型モビリティを活用した観光・地域活性化を目指すエコツーリズムに取り組んでいます。
明治37年に点灯された歴史ある建造物の「姫島灯台」や、夏には多くの海水浴客で賑わう弓状に弧を描く約500mの海岸「姫島村海水浴場」なども立ち寄ってみてくださいね。
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