タコにまつわる伝説が残る港町の神社「早吸日女神社」

大分市の南部に位置する「佐賀関」。豊後水道に面した青く澄んだ海や海岸線が広がり、海岸沿いの場所や天候によっては、四国まで見渡せることもあります。
また、いわずと知れた大分が誇る銘魚「関アジ」「関サバ」が獲れる地域として全国的にも有名。新鮮な魚介を味わえるお店が点在し、海の幸をお目当てにしている人も多い人気のエリアの一つです。
そんな港町・佐賀関の歴史をずっと見守ってきた神社が「早吸日女神社(はやすひめじんじゃ)」。今日は海とともに暮らす人々に親しまれ続けているこの神社と、近くで見つけたオススメのお店をご紹介します。
「関の権現様」呼ばれる由緒ある神社
佐賀関の中心地にある「早吸日女神社」は古くから漁業の町であったこの場所で、「海上安全」「厄除開運」の神として地元の方のみならず、海に携わる人々から信仰を集めています。
1697年に熊本藩・細川氏により作られた総門や、本殿・拝殿は「権現造り」。県指定有形文化財に指定されています。古の時代に丁寧な建築様式で建てられた神社一帯は、静寂とともに荘厳な雰囲気に包まれていて、訪れると自然と清らかな気持ちにさせてくれます。
珍しい「タコを断つ」祈願とは?
紀元前667年に神武天皇が訪れた際、速吸の瀬戸と呼ばれていた豊後水道の海底にタコが住みつき、佐賀関の海を守っていたのだそう。そのタコから海女の姉妹が海の深くに潜り神剣をもらい受けて、神武天皇へ献上したといわれています。
こちらの神社は、その際の神剣をご神体とした神社で「蛸断ち祈願」という祈願を行っています。拝殿内には多くのタコの絵が描かれた紙が貼られているのですがこれは、いわゆる通常の神社でよく見られる「絵馬」と同じ役割をもつもの。この絵を奉納し、一定期間蛸を食べずに願い事をすると成就するとのこと。
ちなみに宮司さんは、タコを全く食べないのだそうです。そのくらいタコは大切に崇められてきたということなんですね。ちなみに特色あるこの祈願は全国的に見ても珍しいそうで、海にまつわる仕事をされている方や、厄除けをしたいという方が県外からも足を運んで来られる参拝者もいるのだそうです。
タコを大事にする想いが境内のいたるところに
境内を見回してみると手水舎や参道などにタコの置物などが配されています。これらは地元の「氏子青年会」など地域の方々の協力によりつくられているのだそう。
地元が「タコ」は大切で尊いものとして信仰していることが伝わってきます。
また社務所で取り扱っている「ご朱印帳」もタコの絵が描かれたもの。地元のアーティストとデザイナーさんが手がけているそうで、こちらも人気のようです。
佐賀関方面までドライブで立ち寄った際は、タコを祀る珍しいこちらへ訪れてみてはいかがですか?
■早吸日女神社(はやすひめじんじゃ)
大分市佐賀関3329
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