山あいの里の歴史を見守り続ける「妻垣神社」と癒しのカフェへ

のどかな自然や歴史を紐解く名所が多く点在する宇佐市。その中でも、県内有数のブドウの産地として名高いのが「安心院」です。
山里ならではの神社仏閣、史跡的スポットが多数あり、県内のメジャーな観光地とはまたひと味違った、ちょっと穴場的な魅力を持つ地域でもあります。
また盆地のため、美しい朝霧を見ることができる場所としても有名です。
そんな安心院町の中の「妻垣地区」というひっそりとした静かな場所で出合ったのが「妻垣神社」。地域の人々に長く親しまれている神社のようで、じっくり散策してみました。
2000余年の歴史をもつ、由緒ある神社
妻垣地区にある「妻垣神社」は、まるで昔話に登場しそうな山の中にあります。その歴史は古くなんと2600年以上前の紀元前にさかのぼります。神武天皇が東征で訪れた際この地をとても気に入り、現在の「妻垣山」の大石に「比咩大神(ひめおおかみ)」を祭るため自ら祭主となり、その時にあった大石は「足一騰宮(アシヒトツアガリノミヤ)」と名づけられたのが、この神社の歩みの始まりといわれているのだそうです。
社殿は765年に建立。実に長い歴史を持ち、宇佐八ケ社の一社でもあります。緑の木々の中で朱色の拝殿が印象的です。
先ほどもお話した「比咩大神」という女性の神様が主祭神であるからでしょうか、子孫繁栄や縁結び、子宝や子育てのほか家庭円満などにご利益があるとされています。
また有名作家「松本清張」がデビュー前に安心院を訪れた際、この神社にも立ち寄ったのだそう。古代史が大好きだった彼は、妻垣神社の荘厳なる雰囲気と古代ロマンが印象に残り、のちに代表作のひとつ「陸行水行」を執筆したといわれています。
敷地内にそびえる大木。ご神木でしょうか。二股に分かれている姿が特徴的。どこか寄り添っているように見えますね。清らかな気持ちになります。
ゆるやかな時間とともに味わう、コーヒーとスイーツ
神社を散策・参拝した後は、すぐそばにひっそりとたたずむ「ゆらぎ珈琲舎」というカフェを見つけたので立ち寄ってみました。古民家を改装した店舗のようで、看板などは出ていないのですが、なんともおシャレないい雰囲気。シンプルでセンスのいい空間にはコーヒー豆の焙煎機もあり本格的な味わいが楽しめます。
注文したのはホットコーヒーとカスタードプリン。コーヒーは深みのある味わい、カスタードプリンは平飼いの卵で作られているようで、濃厚で優しい味に感激してしまいました。
いかがでしたか?安心院を訪れた際におススメな2つのスポット。はるか昔からそこに住む人々を見守ってきた、歴史深き神社と絶品スイーツで、ゆるやかな休日を過ごしてみては。
■妻垣神社
宇佐市安心院宇町妻垣203番地
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