水面に映る鳥居がフォトジェニック!美しい風景に癒される「薦神社」
全国八幡宮の総本宮「宇佐神宮」の祖宮といわれる「薦(こも)神社」。中津を代表する神社のひとつで、中津を訪れたならぜひ訪れてほしい、静かで穏やかなパワースポットとして知られています。
誕生は平安時代。834年頃に社殿が建立され、1109年に神宮寺の七堂伽藍(しちどうがらん)が建てられたのものの、「源平の乱」によって、社殿が崩壊してしまいました。
その後、室町時代には豊前国を領地としていた大内氏(おおうちうじ)により二度、社殿の復興が行われ、江戸時代(1600年)には細川忠興も復興に力を注ぎ、本殿や講演堂、楼門(現在の神門)、鳥居などが作られたとされています。
江戸時代の美しい建築技法を取り入れた「神門」
「薦神社」の見どころのひとつが「神門」です。
江戸時代初期に建てられた門は、裳階(もこし)付きの三間一戸二重門という、大変珍しい形式がほどこされています。
ちなみに「裳階」とは、仏堂などの軒下の壁面につけられた庇(ひさし)のような形の構造物で、雨風から建物を守るという役割のほか、建物の見た目を美しく見せるための古の建築技法のひとつだったようです。
横長ではなく縦長の造りで、より優美で立体感のある見た目であることや、細部の繰型や絵様がほどこされており、立体感のある見た目を意識したその姿は、当時の技法の高さを物語っています。
豊かな自然と優美に溶け込むその姿は、思わず息をのむ美しさ!江戸時代初期の重要な建築物は、国指定重要文化財にもなっている格式高き門です。
神秘的な風景がSNS映えスポットとしても人気な「三角池」
もうひとつの見どころが、本殿の裏にある「三角池」です。
奈良時代、「隼人の乱」の際、この池に生息していた「真薦(まこも)」という植物で枕がつくられ、宇佐八幡神の御験として神輿に乗せ祀られたことで、鎮圧に向かったという伝えがあります。
静寂漂う池は、古き時代のロマンを感じる風景。昭和51年には神社とともに県の史跡として、さらに昭和55年には三角池の水性・湿池植物群落が県の天然記念物にも指定されるなど、貴重な歴史や自然のスポットになっています。
三角池に浮かぶように建つ鳥居が何とも神秘的。最近では、パワースポットとしてやSNS映えするフォトジェニックな場所として足を運ぶ人も多いといわれています。
毎年9月には、地域の水田を潤す池の水に感謝するという意を込めた「仲秋祭」が行われるほか、11月ごろには夜間ライトアップもされるようなので、その時期に合わせて訪れてみるのもいいですね。
1000年以上の歴史と不思議な魅力を放つ「薦神社」。癒しのパワースポットとしてぜひおさえておいてください。
■薦神社(こもじんじゃ)
中津市大貞209
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