九州最古の名城「中津城」と、中津を代表する偉人の原点を知る「福澤諭吉旧居・福澤記念館」
美しい自然と歴史と文化が融合する中津市の、代表的な観光名所である「中津城」。城の周囲は周防灘や中津川に面し、外堀には城下の守りを強化するための「おかこい山」という土塁が張り巡らされています。この土塁が残る城下町は非常に珍しく、四国の高松城や今治城に次ぎ、九州では中津城が唯一なのだとか。「日本三大水城」のひとつとされています。
積み上げられた石垣が美しい名城
中津城の歴史は天保16年(1588年)にさかのぼります。武将「黒田官兵衛」が、山国川の河口に築いた九州最古の近世城郭です。
享保2年(1717年)には、奥平家七代・奥平昌成が中津へ訪れた際、廃藩置県に至るまでの間、居城にもなっていました。
現在の天守閣は、昭和39年に建設されたものですが、見事な石垣は築城当時のものが残されています。また城全体が、扇のカタチをしていることから別名「扇城」ともよばれていたそうです。
美しい水辺に囲まれた城と、当時から残る石垣を見渡せば、江戸時代にタイムスリップしたような気分を味わえます。
城内には奥平家の家宝や資料が展示されているほか、城のふもとには「黒田官兵衛資料館」も。黒田官兵衛の歴史をたどることができる展示品のほか、「如水の赤合士」のレプリカや、大河ドラマで実際に使用された小道具などなども観ることができます。
日本の教育や思想に功績を残した「福澤諭吉」の生涯と功績に触れる
中津城から、歩くこと約10分。次に訪れたのは「福澤諭吉旧居・福澤記念館」です。
慶應義塾の創始者である福澤諭吉は、中津藩主の子として生まれ、青年期までを中津で過ごしました。2004年から日本の1万円紙幣にも肖像画が印刷され、言わずと知れた日本を代表する偉人です。
「福澤諭吉旧居」は、享保3(1803年)に建てられた芽葺の平屋建ての造り。諭吉が母や兄弟と過ごし、勉学に勤しんだ生家は現在、宅跡として整備され見学することができます。
また諭吉が勉学を重ねた場所であったといわれる土蔵も残されており、諭吉がいかに勤勉であったかが伺えます。
また旧居に隣接する「福澤記念館」には、諭吉の遺品や書籍など、彼の生涯や功績を知ることができる資料も豊富に展示されています。
中津市に学校設立するために中津の若者のために書いたとされる「学問のすゝめ」や、ヨーロッパやアメリカに渡っていたころの見聞録である「西洋事情」、西洋と日本の文明を見つめなおした書籍「文明論之概略」など、数々の著書が並んでいます。
優れた語学力で、日本の学力の底上げに尽くしてき諭吉の素晴らしさと偉大さを感じながら、中津の歴史に思いを馳せてみてください。
■中津城
中津市二ノ丁本丸1273−2
■福澤諭吉旧居・福澤記念館
中津市留守居町586
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