九州三大稲荷の一つ「扇森稲荷神社」
大きな鳥居をくぐり階段を登って境内へ!
竹田市の国道57号線を走っていると現れる大きな鳥居。高さ17mの鳥居は大分県内では一番の高さを誇ります。この大鳥居をくぐった先にあるのが、「こうとうさま」という呼び名で親しまれる「扇森稲荷神社」です。
「扇森稲荷神社」は、九州三大稲荷の一つ。商売繁盛や家内安全、学業成就にご利益があるといわれており、新年や初牛祭では、県外からも多くの参拝客が訪れます。
境内へは100段の階段を登ります。
長い石段は息切れしてしまうほどきついですが、ずらーっと続く鳥居をくぐることで運が開くそうなので、ぜひ登ってみましょう。
また、高台から望む景色は絶景で、遠くには雄大な山々を見ることができますよ。
足腰に不安がある方は、裏参道からのルートがおすすめ。
100段の階段を登ることなく、境内に近い場所に車を停めることができるようになっています
階段を登りきると正面に構えるのが本殿です。
青い空に朱色の本殿がよく映える美しい社殿となっています。
通称「こうとうさま」の由縁は狐?
「扇森稲荷神社」は、元和2年(1616年)に稲荷神社として創祀されました。400年以上もの歴史がある神社ですが、「扇森」という名がついたのは江戸時代のこと。
第12代岡藩主である中川久昭公が、江戸屋敷でのある夜、枕元に現れた御心霊から「明日の登城は危険である」というお告げを聞きました。翌日、中川氏は登城の際、暴漢に襲われるも、十分な警戒をしていたため、刺客から身を守ることができたのです。
中川氏は稲荷神社に感謝し、そのお礼に社を新たに造営。「岡ー肥後街道」が稲荷神社の森を要とし、扇の開いたかごとく神社を取り巻く景色を眺めて「扇の森稲荷神社」の社号を奉納したと伝えられているそうです。
現在は「扇森稲荷神社」という名になっていますが、地元の方などは通称「こうとうさま」と呼んでいます。
岡藩藩士が白狐の頭を埋めて以来、この地が狐頭原(こうとうばる)と呼ばれるようになり、現在は、狐頭様(こうとうさま)と通称されているという説が一般的ですが、このほかにも諸説あるそうです。
また、神社には、稲荷大神の使い番である狐の霊魂が棲む御穴があるほか、伝説(お産に苦しんでいる若い女を助けた老婆に次の日お礼として大きい鯛が届けられました。ところがその鯛は中川公への献上品でした。老婆はそれを盗んだとし、捕らえられて、打ち首にされました。ところが転がっている死骸を見ると狐でした。役人をはじめ人々は非常に驚きました。老婆が助けた若い女は狐であり、老婆の身代わりとなり打ち首になったのでした。
人々は狐の恩返しに心を打たれ稲荷大神のこの地に亡骸を埋め、霊を祀ったと伝えられています。)で埋められた狐が眠っていると伝えられている場所も残っています。
参拝に訪れた際には本殿だけでなく、景色や伝説の場所なども一緒に楽しんでみてください。
■扇森稲荷神社
大分県竹田市大字拝田原字桜瀬811
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