九州最古の真宗寺院本堂「長福寺本堂」

2023/07/23

# 日田市

 

豆田町に残る国指定重要文化財

 

天領時代に町人地として発展した日田市豆田町。ここは、伝統的な建造物群がいくつも残る、歴史情緒溢れる町です。そのため、豆田町の約10.7ヘクタールの範囲は平成16年に国の重要伝統的建造物保存地区にも選定されています。

 

保存地区内には、江戸初期から大正時代に建てられた町家や醸造蔵、近代の洋館、昭和初期に建てられた三階建家屋などが立ち並び、どれも歴史的価値の高い建物ばかりですが、中でも北部にある「長福寺本堂」と、大規模商家建築で知られる南部の「草野家住宅」は国の重要文化財に指定されています。

 

長福寺02-1

 

今回ご紹介するのは国重要文化財指定の「長福寺本堂」。天正12年(1584年)に大友氏

の家臣であった武内山城守によって開山されたと伝えられており、寛永14年(1637年)に現在の地に遷移しました。

 

寛文9年(1669年)には本堂が建立され、真宗寺院建築の様式や技法を残す九州最古の寺院として知られています。

 

長福寺03-1

 

江戸時代前期から後期に至る装飾の変遷もみることができる「長福寺本堂」は、西本願寺旧本堂の西山別院とも類似した建築様式を持っているとも言われており、全国的にも稀有で貴重な建築物となっています。

 

 

 

教育者・広瀬淡窓ゆかりの地

 

重要な文化財である「長福寺本堂」は、日田市豆田町で生まれた江戸時代の教育者・儒学者である広瀬淡窓とも深い関わりがあります。

 

長福寺04-1

 

日田市に日本最大規模の全寮制の私塾「咸宜園(かんぎえん)」を設立したことでも知られる広瀬淡窓。江戸時代に約4800人もの入門者がいたといわれ、日田の教育の礎を作ったともいえる広瀬淡窓が幼少期に学問を学んだ場所が「長福寺本堂」だったのです。

 

その後、広瀬淡窓は24歳の時に「長福寺本堂」の一角、「長福寺学寮」を借りて「咸宜園」の前身ともいえる塾を開塾したと自伝に書かれています。

 

長福寺05-1

 

日田を代表する寺院である「長福寺本堂」。豆田町散策の際は立ち寄ってみてください。

 

 

■長福寺本堂

大分県日田市豆田町5-13

 


 

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