豊後大野の歴史や文化、ジオパークの魅力を紹介「豊後大野市資料館」
新しく生まれ変わった資料館
地域の歴史や文化を詳しく知ることができるのが、資料館です。豊後大野市にも、歴史や民族、岩石、化石、
鉱物などさまざまな資料を展示し、地域の魅力を発信する資料館があります。
「豊後大野市資料館」は、昭和59年(1984年)に緒方町立歴史民族資料館として緒方町に開館していましたが、
令和3年(2021年)に三重町へ移転。移転と合わせて展示内容も大幅にリニューアル。
隣には豊後大野市図書館を併設し、「ふれあい まなびの杜 豊後大野市資料館」としてオープンしました。
「豊後大野市資料館」は、約9万年前の豊後大野市の始まりとなる大地の成り立ちから、歴史、文化、
産業の発展まで幅広い分野をまとめた5つのゾーンからなる総合展示室と、化石・鉱物展示室、
歴史民族文化室、古民家展示からなる見応え満点の資料館となっています。
ここからはその資料館の詳細についてレポートします!
歴史と文化を紐解く総合展示室
総合展示室のZONE1は、「約9万年前の阿蘇火山巨大噴火」がテーマ。阿蘇火山は約27万年前から4回の
巨大噴火を起こしています。
中でも4回目の巨大噴火は山口県まで到達するほどの規模で噴火を起こし、大量の火砕流を噴出。
火砕流は九州中に広がり、豊後大野の地にも厚く堆積したのです。
度重なる噴火によって生まれた地形や、痕跡などをまとめているZONE1。
火砕流の中にあった化石や触ることのできる溶結凝灰岩なども展示されています。
続いてお隣にあるZONE2のテーマは「豊後大野の大地」。豊後大野の大地は阿蘇火山が噴火するより
はるか前にできており、その大地の成り立ちについて、豊後大野の岩石の分布などから解説をしています。
ZONE3は「豊後大野の自然と人々のくらし」。豊後大野は、九州屈指の河川といわれる大野川を中心に
カモシカやホシガラス、ソボサンショウウオなど貴重な動植物が生息する祖母・傾山系から田園地帯まで、
自然豊かな地域が広がっています。
この地域で育まれてきた生態系や人々の営みについて学ぶことができるゾーンです。
ZONE4は、「大地に芽吹いた文化」。
阿蘇火山の火砕流に覆われた大地で暮らした先人たちは、この地の地形や地質、自然を生かしながら、
さまざまな文化を生み出してきました。
加工しやすい特質を持つ溶結凝灰岩を活かした磨崖仏や石風呂、石塔など古くから残されてきた文化遺産を
紹介しています。
総合展示室最後のZONE5は、「豊後大野の交通と産業」。藩の境がなくなった明治時代には、
難所が多い地形の開発が進み、川船喉痛や灌漑用水路が発展していきました。
また列車や道路網などの整備についての歴史が展示されています。
民俗芸能の資料展示や、貴重な化石・鉱物の展示も
総合展示室の奥へと進むと、歴史民族展示室、化石・鉱物展示室があります。歴史民族展示室では、
豊後大野で出土された縄文時代や弥生時代などの器や宝飾品、かつて使われていた藩のお金などの展示、
無形民族文化財となっている民俗芸能や、郷土芸能である神楽などの資料が展示されています。
化石・鉱物展示室は、大分在住の地質学研究者である野田雅之博士によって収集された化石や鉱物を展示。
また昔の人々が暮らした民家を移設し、民具を展示した古民家展示や、郷土史やジオパークについて学ぶ
学習コーナーなどもあります。
見て触って、学ぶことができる展示が多く、子どもから大人まで楽しめる仕掛けが盛りだくさんの
「豊後大野市資料館」。
「おおいた豊後大野ジオパーク」の拠点施設も兼ねているので、もっと詳しく豊後大野の大地について
学びたい方は、常駐する専門員に尋ねてみてください。
■ふれあい・学びの杜(もり) 豊後大野市資料館
豊後大野市三重町内田881番地
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