美しい庭園と甘味を満喫できる旅の休息スポット「能見邸」
格式高い武家屋敷の様式美にも注目
谷地にある町人の町を挟んで北台にある武家屋敷群。ここは江戸時代、杵築藩の上級武士が暮らした屋敷が
いくつも連なっており、杵築市北台南台伝統的建造物群保存地区にも選定。石垣や土塀、石段など当時の趣を
感じることのできる風情ある通りです。
この武家屋敷群の中にあり、家老屋敷「大原邸」の隣にある屋敷が、杵築藩主である松平家の出身地、現在の
愛知県の三河国能見を姓とする徳川直系・能見家の屋敷「能見邸」です。
「能見邸」は、建築様式などから幕末期に建てられたものと推測されています。近年まで能見家の子孫の方が
暮らしていたそうですが、市に寄贈され、平成20年（2008年）には壁土や柱などは再利用しながら、2年に
渡る大規模な改修が行われました。現在は建築当初の姿が蘇っています。
「能見邸」の敷地面積は1440平方メートル、延べ床面積は250平方メートル。屋敷内は玄関の広々とした間や、
上段の間など12部屋あることからも格式の高さがうかがえる、贅沢な造りとなっています。
また、屋敷内に施された欄間のデザインや、庭を鑑賞するための戸袋の工夫など、高度な建築技術も
散りばめられており、建物の様式美を感じることができ、見応え十分です。
屋敷内は観覧無料となっていますので、散策のついでにぜひ立ち寄ってみてください。
庭園を眺めながら抹茶で一息「台の茶屋」
平成20年（2008年）の改修に伴い、「能見邸」には喫茶やお土産の販売、季節のイベントを開催する「台の茶屋」
も「能見邸」内にオープンしました。
「台の茶屋」は北台で唯一のお茶処となっています。ここでは人気の抹茶と日替わりの和菓子が楽しめる
「お抹茶セット」や本日のケーキにコーヒーもしくは紅茶が付いた「ケーキセット」、上煎茶に和菓子が付いた
「上煎茶セット」のほか、和風パフェやソフトクリーム、ぜんざい、あんみつといった甘味がいただけます。
ランチタイムにはかき揚げうどんや、数量限定の野菜がたっぷり入った「松花堂弁当」も用意されているので、
格式高い武家屋敷の中で、綺麗に整えられた庭園を眺めながら美味しい料理や甘味で散策の疲れを
癒してください。
また、店内には和雑貨や、和小物といったお土産物の販売のほか、要予約でお抹茶、飴細工、きもの、
つまみ細工、押絵などの体験コースも楽しめるようになっています。体験コースの詳細はホームページにて
確認ください。
■能見邸
大分県杵築市大字杵築北台208番地1
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