城下町杵築の歴史と魅力をわかりやすく展示! 「きつき城下町資料館」
城下町の復元ジオラマや杵築歌舞伎の衣装展示も
日本で唯一の「サンドイッチ型城下町」という異名を持つほど、特徴的な形状をしている杵築市の城下町。
南北の高台には武士が暮らし、その谷あいには商いをする商人たちの町がありました。その谷間のある城下町の地形がまさにサンドイッチのように見えてくることから、サンドイッチ城下町と言われるようになった杵築市。
その南台、谷町通りを挟み、塩屋の坂を登った先にあるのが、平成5年(1993年)に開館した「きつき城下町資料館」です。
「きつき城下町資料館」は「杵築の城下町全体を歴史公園としてとらえ、その中核的機能を果たすための資料館」の構想のもとに誕生した資料館で、資料館本館とその周辺に武家屋敷(本屋と長屋門)と展望公園があります。
3階建ての資料館本館では、城下町きつきの歴史や文化を関連の資料の展示によって興味深く紹介しています。
まず入り口からすぐのロビーには、「天神まつり」に使用されている御所車を展示。
300年の伝統を誇る「天神まつり」は毎年7月に開催される杵築の夏の風物詩。町組ごとに出される山車やだんじり、御所車が城下町を練り歩きます。祭りの最後には山車同士がぶつかり合う「喧嘩」が行われ、盛り上がりを見せる熱い祭りです。
続いて御所車の奥へと進むと展示室があり、ここでは「坂のある城下町」をテーマに、杵築の歴史年表の展示や、昔の地図を元に江戸時代の城下町の姿を再現した大きなジオラマが展示されています。
「サンドイッチ城下町」の全体を俯瞰して見ることができるジオラマには、今も残る武家屋敷や町屋の姿を見ることができ、杵築市の城下町が今もなお、江戸の歴史が色濃く残る町であることがわかりますよ。
2階の展示室は「武士のくらしと文化」がテーマ。町人の文化に関する品を展示しています。
また、「杵築の生んだ先人たち」のテーマでは、豊後三賢人の一人で学者の三浦梅園、国学者の物集高見、天文学者の麻田剛立、政治家の重光葵などに関わる資料展示もされています。
続いて3階の展示室には、明治時代から親しまれてきた杵築歌舞伎の豪華絢爛で美しい衣装の展示、遺産に関する資料や漁業の歴史と漁具、杵築の市民に親しまれてきた民話や文化財などの情報も紹介のほか、江戸時代初期に杵築藩が栽培を奨励したことで、国東半島に栽培が広まったとされる七島いの歴史なども紹介されています。
常設展に加え、2階にある企画展示室では、年に2回企画展も行っています。こちらは追加料金なく見学することができますので、ぜひお立ち寄りを。
きつきの歴史や文化についてたっぷりと学べる「きつき城下町資料館」。城下町で食べ歩きも良いですが、色濃く残る歴史文化に触れてみるのはいかがでしょうか。
■きつき城下町資料館
〒873-0002 大分県杵築市南杵築193番地1
電話番号:0978-62-5750
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