美しき幾何学模様を描く、ダムの貴婦人 「白水ダム」
■深い山の中にある日本一美しいダム
日本に約3000もの数があると言われるダム。大分県内にも各地にダムがありますが、ダムといえば、迫力があり、勢いよく流れる水が水煙をあげる姿や、勇壮な印象が見る者を魅了する「黒部ダム」のような姿をイメージする方が多いのではないでしょうか。
屈強な造りのものやスケールの大きなダムも良いですが、竹田市には小さいながらも「日本一美しいダム」と称される、優美なダムがあるのです!
■流れる水がまるで絹のような美しさ!
高さ約14m、幅約87mというとても小ぶりな白水ダム。日本の河川法では堤の高さが15m以上のものをダムとしているそうで、白水ダムは正式にはダムではなく、「白水溜池堰堤(はくすいためいけえんてい)」という正式名称があります。
この小さなダムの何が日本で一番と言われるほど美しいのかというと、
流れ落ちてくる水です。
水流が幾何学模様を描き、まるで白いレースのように見えるのです。そのしなやかで美しいさまは見惚れてしまうほど。
「森の貴婦人」とも言われる華麗な白水ダムは国の重要文化財にも指定されています。
■滑らかなカーブが特徴
この美しい水流は、ダムの特殊な設計によって生まれました。
白水ダムが生まれたのは1938年。阿蘇の外輪山を水源として大分県を東西に流れる大野川に、竹田市と緒方町の用水を目的として建築されました。
しかし、白水ダムが造られた周辺の地盤が弱かったことから、ダムを作るには水圧を抑える必要があったのです。そこで水がなだらかな曲線を描いて流れ落ちて行くように設計された特異なダムが生まれました。
また全国でも珍しい石造りのダムであり、ダムの表面全体に石を貼っているため、ほかのダムでは見ることのできない、白く美しい幾何学模様を見ることができるようになりました。
白水ダムはダムの右岸と左岸とで異なる表情を持つのも魅力の一つ。右岸は裾が広く、石垣の上部に行くに従って傾斜がきつくなるという「武者返し」構造となっており、左岸は「階段」状になっています。
そのためダムの右岸と左岸で見える景色が異なるのが白水ダムの見どころの一つ。
両方の岸からその姿を見るのがおすすめですが、ダムを横切ることはできないため、向こう岸からの姿を眺めるためには車で大回りしなければなりません。
最初にどちらの岸から見たいかを決めて訪れるのがオススメです。
また隠れた紅葉のスポットとしても知られる白水ダム。ぜひその美しさを見に出かけて見てください。
※2022年6月上旬までため池内の土砂を掘削作業が実施されており、その期間中の越流は停止される予定となっています。
越流再開については竹田市のホームページなどでご確認ください。
■白水ダム
大分県竹田市荻町柏原6225-3
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